セット分析、精密分析を含め、当社で対応している試験項目一覧をご紹介します。試験規格や必要量、試験装置、試験法などをご確認いただけます。
特定の項目を選んで、分析をご依頼いただけます。こちらに掲載している他にも分析できる項目もありますので、詳しくはお問い合わせください。
例:水分(気化KF法) 試験規格 JIS K 2275-3M
例:金属元素分析 試験規格 JA
密度 温度:15℃ 動粘度 温度:50℃
⑴密度(15℃)[30 mL]、動粘度(50℃)[50 mL]の測定値が必要となります。 ⑵非ニュートン流体や水分を過剰に含む場合、算出できない可能性があります。
C重油
動粘度(50℃):~400 (mm²/s)
大型船舶などで使用される燃料油の「着火しやすさ」を示す指標となります。 数値が高いほど着火遅れが長くなり、エンジンの運転に悪影響を及ぼす可能性があります。CCAIは、実機での着火性評価が難しい場面でも、簡易的に燃料の着火性を推定できる有効な手段として広く利用されています。
CCAI(Calculated Carbon Aromaticity Index)は密度(15℃)[30 mL]と動粘度(50℃)[50 mL]の測定値から算出します。
1000mL
水溶性液体など
mg/L
工場や飲食店などから排出される排水に含まれる油分や有機物を定量的に評価します。 水質汚濁の程度や環境への影響を把握し、基準値を超えると水面に油膜が形成され、水生生物の生存環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な排水処理と環境保全のために重要な試験です。
試料にn-ヘキサンを加えて油分を抽出し、水層を除去します。残ったn-ヘキサン層を蒸発させ、残留物の重さを測定することでn-ヘキサン抽出物質量を算出します。
30mL
中和価滴定装置
電位差滴定法
LLC(ロング・ライフ・クーラント)など
0~ (0.1NHCl ml/100g)
0.1NHCl ml/100g
試料に含まれる塩基性成分の量を示す指標となります。 クーラントや水-グリコール系難燃性油圧作動油の腐食防止性能の維持に重要な指標です。使用中に酸化や添加剤の消耗が進むと塩基成分が低下し、金属部品の腐食や性能劣化の原因となります。
試料を塩酸で電位差滴定し、pH5.5を終点として測定します。
ASTM D 2783
高速四球形摩擦試験装置
Four-Ball Method
温度:室温 回転数:1760 rpm 試験時間:10 s
潤滑油
kgf
潤滑油が極圧潤滑条件下で油膜が破断した際に、摩擦面の融着や損傷を防ぐ能力(耐荷重能)を評価するための指標です。 油膜が破断して金属同士が直接接触する直前の限界荷重を示し、潤滑油が焼付きなしで耐えられる最大の荷重を数値化します。この値が高いほど、潤滑油の極圧性能が優れていると判断されます。
試料容器に水平に設置した3個の固定球の中心上に1個の回転球を押し付け、試験条件下で回転させ、焼付きが起こらない最大荷重を測定します。
潤滑油が極圧潤滑条件下で油膜が破断した際に、摩擦面の融着や損傷を防ぐ能力(耐荷重能)を評価するための指標です。 焼付きが起こるまで荷重を段階的に増加させながら摩耗の程度を測定し、潤滑油の摩耗防止性能を数値化します。LWIが高いほど、潤滑油は高荷重下でも摩耗を抑える性能が高いとされ、機械部品の保護や寿命延長に役立ちます。
試料容器に水平に設置した3個の固定球の中心上に1個の回転球を押し付け、試験条件下で回転させ、荷重を段階的に変化させながら試験を行い、最大非焼付き荷重や摩擦痕の平均直径などから算出します。
500mL
荷重:6 ~ 500 (kgf)(20段階評価) (例)6, 8, 10, …, 500 kgf
潤滑油が極圧潤滑条件下で油膜が破断した際に、摩擦面の融着や損傷を防ぐ能力(耐荷重能)を評価するための指標です。 鋼球同士が融着するまでの荷重を数値化し、この値が高いほど、潤滑油の極圧性能が優れており、高負荷条件下でも金属摩耗や損傷を防ぐ能力が高いと判断されます。
試料容器に水平に設置した3個の固定球の中心上に1個の回転球を押し付け、試験条件下で回転させ、摩擦部が融着(焼付き)するまで荷重を段階的に増加させ、そのときの荷重を測定します。
ASTM D 4172
100mL
[Option A] 温度:75 ℃ 回転数:1200 rpm 試験時間:60 min 荷重:147 N [Option B] 温度:75 ℃ 回転数:1200 rpm 試験時間:60 min 荷重:392 N ※その他試験条件は事前にお問い合わせください。
焼付きが生じた場合、試験結果は「焼付き」となります。
mm
潤滑油の耐摩耗性(摩擦による摩耗を防ぐ能力)を評価するための指標です。 一定荷重・温度・回転条件下で鋼球を接触・回転させ、摩耗痕の直径を測定することで、潤滑油の摩耗防止性能を数値化します。摩耗痕が小さいほど、潤滑油の保護性能が高いと判断されます。
試料容器に水平に設置した3個の固定球の中心上に1個の回転球を押し付け、試験条件下で回転させます。これにより3か所の摩擦痕が生成され、その平均直径を測定します。
ASTM D 893M
遠心分離機
A法
相対遠心力:600~700 G ※その他試験条件は事前にお問い合わせください。
水分を過剰に含む場合、測定できない場合があります。
0.01~ (mass%)
mass%
試料に含まれる金属摩耗粉や汚染物質などのトルエン不溶解分を定量的に評価します。 不溶解分ペンタン(A法)と不溶解分トルエン(A法)の差は、高分子酸化劣化物の生成量を示す指標となります。
試料に溶媒(トルエン)を加えて溶解後、遠心分離で不溶解分を分離し、残った不溶解分の重量を試料量で割って算出します。
試料に含まれる金属摩耗粉、汚染物質、高分子酸化劣化物などのペンタン不溶解分を定量的に評価します。 不溶解分ペンタン(A法)と不溶解分トルエン(A法)の差は、高分子酸化劣化物の生成量を示す指標となります。
試料に溶媒(n-ペンタン)を加えて溶解後、遠心分離で不溶解分を分離し、残った不溶解分の重量を試料量で割って算出します。
B法
試料に含まれる金属摩耗粉や汚染物質に加え、エンジンオイルに含まれる燃焼カーボン量を定量的に評価します。 不溶解分トルエン(B法)と不溶解分トルエン(A法)の差は、燃焼カーボンの生成量を示す指標となります。
試料に溶媒(トルエン+凝集剤)を加えて溶解後、遠心分離で不溶解分を分離し、残った不溶解分の重量を試料量で割って算出します。
試料に含まれる金属摩耗粉、汚染物質、高分子酸化劣化物に加え、エンジンオイルに含まれる燃焼カーボン量を定量的に評価します。 不溶解分トルエン(B法)と不溶解分トルエン(A法)の差は、燃焼カーボンの生成量を示す指標となります。
試料に溶媒(n-ペンタン+凝集剤)を加えて溶解後、遠心分離で不溶解分を分離し、残った不溶解分の重量を試料量で割って算出します。
ASTM E 2412
10mL
フーリエ変換赤外分光光度計
DIRECT TRENDING
⑴水分を過剰に含む場合、測定できない場合があります。 ⑵本試験法は、試料そのものを直接測定する方法であり、新油との差分スペクトルによる評価ではありません。そのため、新油の測定も併せてご依頼いただくことをおすすめいたします。
0~ (Abs/0.1mm)
Abs/0.1mm
潤滑油のニトロ化の程度を示す指標です。
赤外吸収スペクトルを取得し、潤滑油中のニトロ化を示すニトロ基(–NO₂)に対応する規定の波数範囲のピーク面積を測定します。
⑴水分を過剰に含む場合、測定できない場合があります。 ⑵本試験法は、試料そのものを直接測定する方法であり、新油との差分スペクトルによる評価ではありません。そのため、新油の測定も併せてご依頼いただくことをおすすめいたします。 ⑶エステル系成分を含む試料には、本試験法は適用できません。
潤滑油の酸化の程度を示す指標です。
赤外吸収スペクトルを取得し、潤滑油中の酸化を示すカルボニル基(C=O)に対応する規定の波数範囲のピーク面積を測定します。
⑴水分などを含みエマルジョン化している場合、測定を阻害する可能性があります。 ⑵水分を過剰に含む場合、測定できない場合があります。
潤滑油に含まれるすすの量を定量的に評価します。 ディーゼルエンジンでは、燃料の不完全燃焼によりすすが発生し、これがフィルターの目詰まりや燃焼効率の低下を引き起こし、ノッキングの原因となることがあります。
赤外吸収スペクトルを取得し、約2000 cm⁻¹付近のベースラインの高さを測定し、すす量を求めます。
ISO 4406M
200mL
自動粒子計数器
光遮蔽原理を用いた自動粒子計数法
⑴目視で確認できる大きな粒子が含まれる場合、攪拌せずに上澄みを測定となります。 ⑵水分を含みエマルジョン化している場合、測定できません。
石油製品(燃料油、潤滑油など) 油溶性:ケロシンに溶解する試料 水溶性:2-プロパノールに溶解する試料
粒径:>4、>6、>14、>21、>38、>70 (μm(c))
個/mL
石油製品に含まれる粒子数を定量的に評価することで、油の汚染状態を把握することを目的とします。 粒子が多いと、油圧機器やエンジン部品の摩耗・故障の原因となるため、微粒子の大きさと分布を区分する三つのスケール番号から汚染度の程度を判断します。
試料にレーザー光を照射し、粒子の通過による光遮断を検出することで、測定した粒子の大きさ及び粒子数からISOコード(>4/>6/>14μm(c))を算出します。
JA
事前に、撮影対象物および撮影条件をご提示ください。
試料やフィルターの状態を把握することを目的とします。
試料の外観や、汚染度(質量法)測定に使用したメンブレンフィルターなどの外観を撮影します。
クマリン測定装置
蛍光光度法
石油製品(燃料油など)
クマリン:0.1~90.0 (vol%)
vol%
軽油に混入したクマリンを定量的に評価します。 灯油やA重油などの周辺油種には識別剤としてクマリンが添加されており、軽油中に本来含まれないクマリンを定量することで、混入の有無の確認が可能となります。
試料中のクマリンを加水分解かつ異性化を施し、生成された蛍光物質(トランス-σ-ヒドロキシケイヒ酸)が緑色の蛍光を発することで、クマリンを測定します。
定量フェログラフィー装置
定量フェログラフィ法
潤滑油など
DL/mL DS/mL DWPC/mL DIs
石油製品に含まれる摩耗粒子の量を示す指標の1つとなります。 摩耗粒子量の変化を捉えることで、機械内部の摩擦部品の状態を把握し、継続的にモニタリングすることで、異常摩耗の兆候を早期に検知することが可能です。特に、金属元素分析では検出が難しい10μm以上の粒子も測定可能となります。
試料を磁場上の沈着管に流すことで、磁性粒子が粒径順に配列されます。光の透過強度をAD変換し、大摩耗粒子は入口付近、小摩耗粒子は約5mm先で濃度を測定します。
走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope) エネルギー分散形X線分析装置(EDX:Energy Dispersive X-ray Spectrometer)
エネルギー分散X線分光法
事前に、内容や対象物の詳細についてお問い合わせください。
元素:B~U
試料に含まれる元素の種類を特定することを目的とします。 電子線を照射することで、各元素が固有のエネルギーを持つ特性X線を放出し、そのエネルギーを検出・解析することで元素の特定が可能となります。
試料表面に電子線を照射し、発生する特性X線を検出することで、各元素特有の波長(エネルギー)をもとに定性分析を行います。
試料に含まれる元素分布を特定することを目的とします。 電子線を照射することで、各元素が固有のエネルギーを持つ特性X線を放出し、そのエネルギーを検出・解析することで試料表面にわたる元素分布(マッピング)の特定が可能となります。
試料表面に電子線を照射し、発生する特性X線を検出することで、元素特有の波長(エネルギー)をもとにマッピング分析を行います。
ガスクロマトグラフ/水素炎イオン化検出器(GC(FID):Gas Chromatography with Flame Ionization Detection)
ガスクロマトグラフ法
従来型燃料以外の燃料をご使用の場合、事前にお問い合わせください。
エンジンオイル
0.1~ (%)
%
エンジンオイルに混入した燃料分を定量的に評価します。 燃料分(簡易法)は簡易的な試験のため、より詳細な情報を知りたい場合は適切な燃料希釈試験をご依頼ください。エンジンオイルに燃料油が混入すると、潤滑性能の低下や燃料油に含まれる硫黄分の影響でエンジン内部の腐食や損傷の可能性があります。
試料中の燃料分の最大となるピーク高さを求め、燃料分を求めます。
10mL/10g
分析フェログラフィー装置 顕微鏡
分析フェログラフィ法
石油製品(潤滑油、グリースなど)
AL/mL AS/mL AWPC/mL AIs
試料に含まれる摩耗粒子の種類を定性的に評価します。 摩耗粒子の大きさ、形状、量、テンパーカラーを観察することで、摩耗の発生部位や摩耗形態を推定し、機械の異常状態を診断・予知することが可能となります。
試料を磁場上のガラスプレート上に流すことで、磁性粒子が粒径順に配列されます。顕微鏡で粒子の大きさ、形状、量、テンパーカラーなどを観察することで摩耗粒子の種類を推定します。
赤外顕微鏡 フーリエ変換赤外分光光度計
フーリエ変換赤外分光法
波数:4000~600(cm⁻¹)
微小領域に存在する有機物の赤外吸収スペクトル(FTIRチャート)を取得し、成分の推定を目的とします。 赤外顕微鏡とFTIR(フーリエ変換赤外分光法)を組み合わせることで、微細な異物や繊維などの局所的な赤外吸収スペクトルを取得し、成分の同定が可能となります。
試料に赤外線を照射し、その透過または反射された光の量を測定することで、物質の分子構造や官能基の情報が得られます。試料が赤外線を吸収すると、特定の化学結合が振動し、その吸収特性に基づいて赤外吸収スペクトル(FTIRチャート)が取得します。
波数:4000~400(cm⁻¹) (ATR法:Attenuated Total Reflectionは4000~600(cm⁻¹))
試料の赤外吸収スペクトル(FTIRチャート)を取得し、成分の推定を目的とします。 物質ごとに固有の赤外吸収スペクトルを持つため、得られた赤外吸収スペクトルから、未知試料の同定が可能となります。
炭素数:C7~C33
試料の炭素数分布を定量的に評価します。 試料の炭化水素成分を炭素数ごとに分類することで、燃料油、ベースオイルの推定に役立ちます。
標準試料(炭素数C7~C33)のリテンションタイム(試料注入から検出器で検出されるまでの時間)を基準とし、試料の炭素数ごとの比率分布を算出します。
デジタル屈折計
温度:20℃
0~ (vol%)
試料に含まれるグリコール濃度を定量的に評価します。 グリコールは吸湿性が高く、腐食や性能低下の原因となるため、定期的な濃度管理が重要です。特に、不凍液では凍結防止及び冷却機構の防食用に使用するエチレングリコールが主成分として配合されています。
測定光源にナトリウムD線(589.8 nm)を用いて、大気中での空気の屈折率を1とし、空気中から試料中に進むとき、その界面で生じる屈折現象における入射角αの正弦(sinα)と屈折角βの正弦(sinβ)の比から求めた屈折率とグリコール濃度の関係から算出します。
ホットプレート
クラックル法
⑴試料に気体が溶解している場合、測定を阻害する可能性があります。 ⑵揮発性の高い試料は、測定できない場合があります。
水分(簡易法):0.05~0.3(vol%)(5段階評価) (例)<0.05, 0.05, 0.1, 0.3, >0.3 vol%
石油製品に含まれる水分量を定量的に評価します。 水分(簡易法)は簡易的な官能試験のため、より詳細な情報を知りたい場合は定量的に評価が可能な水分(気化KF法)をご依頼ください。石油製品中の水分は、特殊な場合(グリースや乳化油など)を除き不純物と考えられ、潤滑不良、油の酸化劣化を促進し、金属腐食の一因となります。
試料をホットプレート上に滴下し、油滴中の発泡状態を観察することで、水分量を推定します。
120mL
分光測色計
メンブレンパッチ比色法
フィルタ 孔径:0.45 μm
潤滑油(タービン油、油圧作動油など)
1~100(⊿E)
⊿E
試料に含まれるバーニッシュ(潤滑油によって生成される不溶性発色体)量を示す指標の1つとなります。 潤滑油の酸化や熱劣化によって発生する副生成物(酸化物、ポリマーなど)が主成分であり、これらの物質が冷却部や低流速部に付着し、不溶性の薄膜を形成し、機械部品へ固着します。また、剥がれたバーニッシュ片が、アブレッシブ摩耗を引き起こす可能性があります。
MPC(Membrane Patch Colorimetry)は試料をメンブレンフィルターでろ過し、捕捉された発色物質をCIE Lab色評価法で、未使用メンブレンフィルタをベースとして⊿E値を測定します。 CIE Lab:色を明度L(白⇔黒)とクロマネティクス指数a(赤⇔緑)、b(黄色⇔紫)からなる均等色空間上の座標で表したもの ⊿E:色差範囲として、未使用のメンブランフィルタを基準として、算出された色として表現した数値
120ml
Quantitative Spectrophotometric Analysis (QSA)
1~100(VPR)
VPR
QSA(Quantitative Spectrophotometric analysis)は試料をメンブレンフィルターでろ過し、捕捉された発色物質をCIE Lab色評価法で、未使用メンブレンフィルターをベースとしてVPR値を測定します。 CIE Lab:色を明度L(白⇔黒)とクロマネティクス指数a(赤⇔緑)、b(黄色⇔紫)からなる均等色空間上の座標で表したもの VPR:潤滑油の「ワニス形成能」を評価するための指標であり、分光光度計による測定値と試料のワニス形成傾向を直接相関させて算出されます。
ICP 発光分光分析装置(ICP-OES:Inductively Coupled Plasma Optical Emission Spectroscopy)
誘導結合プラズマ発光分光法
水溶性液体など ※通常の硫黄分(ICP)で使用するケロシンに溶解しない潤滑油にも適用
0~(massppm)
massppm
水溶性液体に含まれる硫黄分を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている硫黄分の確認により、水溶性切削油に対しての品質管理に役立ちます。
水で希釈した試料をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
石油製品(燃料油、潤滑油など)
1~(massppm) 測定元素:17元素(Fe,Pb,Cu,Cr,Al,Ni,Ag,Sn,Si,B,Na,P,Zn,Ca,Ba,Mg,Mo) 追加元素:6元素(V,Ti,K,Li,Sb,Mn) ※追加元素は別途料金が掛かります
石油製品に含まれる摩耗粒子、金属系添加剤、汚染物質などの金属元素濃度を定量的に評価します。 特に、10μm以下の微小な摩耗粒子をppmオーダーで定量することで、機械システムのわずかな摩耗を検出し、損傷の初期兆候を把握することが可能です。 ・摩耗診断:鉄(Fe)~スズ(Sn)などの金属摩耗粉を検出し、摩耗の進行状況を評価 ・汚染評価:ケイ素(Si)~ナトリウム(Na)などの外部由来の汚染物質を検出 ・添加剤管理:リン(P)~モリブデン(Mo)などの金属系添加剤の濃度を確認
灯油で希釈した試料をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
水溶性液体など ※通常の金属元素分析で使用するケロシンに溶解しない潤滑油にも適用
0~(massppm) 測定元素:17元素(Fe,Pb,Cu,Cr,Al,Ni,Sn,Si,B,Na,P,Zn,Ca,Ba,Mg,Mo,V) 追加元素:5元素(Ti,K,Li,Sb,Mn) ※追加元素は別途料金が掛かります
水溶性液体に含まれる摩耗粒子、金属系添加剤、汚染物質などの金属元素濃度を定量的に評価します。 特に、10μm以下の微小な摩耗粒子をppmオーダーで定量分析することで、機械システムのわずかな摩耗を検出し、損傷の初期兆候を把握することが可能です。
誘導結合プラズマ発光分光法(灰化法)
測定元素:17元素(Fe,Pb,Cu,Cr,Al,Ni,Sn,Si,B,Na,P,Zn,Ca,Ba,Mg,Mo,V) 追加元素:5元素(Ti,K,Li,Sb,Mn) ※追加元素は別途料金が掛かります
mass% massppm
メンブレンフィルター上に捕捉された摩耗粒子やその他の無機系残渣物などの金属元素濃度を定量的に評価します。 ・無機成分の定量評価(例:カルシウム、亜鉛、リンなどの添加剤成分) ・有機物と無機物の構成比率の推定(燃焼分と灰分の比率から) ・灰分中の主成分の由来推定(酸溶解性・不溶解性の違いから) ※固体:灰分中(mass%)または採取量中(mass%)の2通りから選択できます。 ※2 液体:灰分中(mass%)、採取量中(mass%)または試料中(massppm)の3通りから選択できます。
試料を電気炉で灰化した後、酸溶解し、水で希釈した溶解液をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
誘導結合プラズマ発光分光法(酸分解法)
メンブレンフィルター上に捕捉された摩耗粒子などの金属元素濃度を定量的に評価します。 ・10μm以上の粗大な摩耗粒子の検出 ・0.8μmフィルターで捕捉された物質を対象とするため、金属元素分析と重複する成分も含まれる ※採取量中(mass%)または試料中(massppm)の2通りから選択できます。
試料を酸溶解し、水で希釈した溶解液をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
10g
誘導結合プラズマ発光分光法(マイクロ波酸分解法)
グリース
1~(massppm) 測定元素:17元素(Fe,Pb,Cu,Cr,Al,Ni,Sn,Si,B,Na,P,Zn,Ca,Ba,Mg,Mo,V) 追加元素:5元素(Ti,K,Li,Sb,Mn) ※追加元素は別途料金が掛かります
グリースに含まれる摩耗粒子や金属系添加剤などの金属元素濃度を定量的に評価します。 通常の金属元素分析では溶解しない、グリースの増ちょう剤成分(カルシウムやナトリウム、リチウム等)も測定可能です。
酸を混ぜた試料をマイクロウェーブで分解し、水で希釈した分解液をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)
異物や微粒子の表面状態を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて高倍率で把握することを目的とします。 試料表面の微細構造を可視化することで、捕捉物の形状、サイズ、表面状態などの詳細情報を取得します。
真空中で試料に電子線照射することで、試料から出てくる信号を検出して、試料表面のSEM像を取得します。
250mL
粒子径分布測定装置
レーザー回析・散乱法
対象物中の粒子が規定量に満たない場合や過剰に含まれる場合、参考値となります。
粒径:0.023~2000(μm)
試料に含まれる粒子の粒径分布を定量的に評価します。 粒子の大きさに応じた散乱特性を利用することで、粒子の分布状態を表します。特に、汚染度(計数法・ISO)では測定が困難な粗大、微細粒子領域に着目し、粒子径ごとの累積分布(%)を取得することで、潤滑油の清浄度や異物混入の傾向を定量的に把握します。
分散媒中に懸濁された粒子にレーザー光を照射し、粒子によって生じる散乱光の強度と角度を測定します。これらのデータを複数の検出器で取得し、コンピュータによる解析を通じて粒子径分布を算出します。
JIS B 9931M
質量法
フィルタ孔径:0.8 μm ※その他フィルタ孔径は事前にお問い合わせください。
0.1~(mg/100mL)
mg/100mL
石油製品に含まれるきょう雑物の質量を定量的に評価することで、油の汚染状態を把握することを目的とします。 試料100mL中に含まれる捕捉物の質量で表されます。油圧装置のみならず、冷凍機、圧縮機、ガスタービンなど、各種機器における潤滑油の清浄度管理として広く用いられています。
試料をメンブレンフィルターにてろ過し、試験前後のフィルターの質量変化から算出します。
JIS K 0062
化学製品
1.300~1.700
化学製品の20℃における屈折率を測定することを目的とします。 空気中から試料中に光が進むとき、その界面で生じる屈折現象における入射角αの正弦と屈折角βの正弦との比で表されます。特に、JIS規格で定められている屈折率の確認により、NOX還元剤AUS 32(尿素水溶液)の品質管理に役立ちます。
測定光源にナトリウムD線(589.8 nm)を用いて、大気中での空気の屈折率を1とし、空気中から試料中に進むとき、その界面で生じる屈折現象における入射角αの正弦(sinα)と屈折角βの正弦(sinβ)の比から算出します。
JIS K 0070
自動滴定装置
中和滴定法
mgKOH/g
化学製品に配合されたエステル類(油脂)の量を示す指標となります。 試料1gをけん化するのに必要とする水酸化カリウムのミリグラム (mg)数で表されます。
試料に水酸化カリウムエタノール溶液を加えて加熱し、冷却後にフェノールフタレイン指示薬を加え、塩酸で滴定することで算出します。
JIS K 2220
自動滴点試験器
カップに保持できない硬さの場合、測定できません。
~295(℃)
℃
グリースの耐熱性を示す指標の1つとなります。 規定のカップの底部からグリースの滴が滴下する温度で表されます。特に、過度の油分離や完全な液状化を起こさずに使用可能な最高温度の指標として役立ちます。
試料を充填したカップを加熱浴に設置し、カップ底部の開口部から滴下した瞬間の温度を測定します。
JIS K 2220M
30g
自動ちょう度試験器
温度:25℃ 1/4スケール
⑴流動性の高いグリースは試験装置の破損に繋がりますので、測定できません。 ⑵グリース中に硬い異物が含まれる場合、混和器の破損に繋がりますので、ちょう度(不混和)に変更する場合があります。
ちょう度:175~385(ちょう度番号:4号~0号)
グリースの硬さを示す指標の1つとなります。 標準円すいが試料に進入する距離から算出され、試料をグリース混和器で規定回数往復混和した後のちょう度で表されます。特に、酸化や機械的作用により、ミセル構造の破壊、軟化、油分離、基油の蒸発などが起こり、ちょう度が変化します。これらの変化を把握することで、グリースの品質管理や使用条件の適正判断に役立ちます。
試料を規定の混和器で60往復混和後に円すいをつぼに満たした試料に落下させ、5秒間進入した深さから算出します。
流動性の高いグリースは試験装置の破損に繋がりますので、測定できません。
グリースの硬さを示す指標の1つとなります。 標準円すいが試料に進入する距離から算出され、試料容器からグリース混和器のつぼへ、測定に影響を与えないようにできるだけ混ぜないように移したちょう度で表されます。特に、酸化や機械的作用により、ミセル構造の破壊、軟化、油分離、基油の蒸発などが起こり、ちょう度が変化します。これらの変化を把握することで、グリースの品質管理や使用条件の適正判断に役立ちます。
円すいをつぼに満たした試料に落下させ、5秒間進入した深さから算出します。
120g
銅板腐食試験器
[A法] 温度:室温 試験時間:24h [B法] 温度:100℃ 試験時間:24h
グリースの銅(JIS H 3100のC1100P、C1201PまたはC1220P)に対する腐食性を評価します。 グリースに含まれる硫黄系添加剤は、高温や長時間の使用により腐食性硫黄を生成し、機械部品に使用される銅や銅合金を腐食させる可能性があります。銅板腐食試験により、こうした腐食性の有無を確認し、グリースの安全性や適用性を判断します。
銅板を試料に浸し、規定条件(時間・温度)に保ち、洗浄して銅板の変色程度を判定します。
70g
グリース離油度試験器
温度:100℃ 試験時間:24h 温度:130℃ 試験時間:24h
金網円すいろ過器に保持できない硬さの場合、測定できません。
0.1~(mass%)
グリースの離油度を定量的に評価します。 グリースに含まれるベースオイルの保持性を示す指標であり、長期使用や高温・高負荷環境下での安定性を判断するのに役立ちます。
試料を金網円すいろ過器にはかりとり、恒温槽で保持した後、分離した油の質量から算出します。
JIS K 2242
600mL
焼入冷却性能測定装置
A法(表面温度測定法)
熱処理油1種1号,2号 油温:80 ℃ 熱処理油2種1号 油温:120 ℃ 熱処理油2種2号 油温:160 ℃
引火点COC[120mL]が160℃以上である試料を対象とします。
熱処理油
熱処理油の冷却性能を評価します。 冷却過程における冷却時間の変化及び特性温度(冷却過程において蒸気膜段階から沸騰段階に移るときの温度)などで表されます。特に、JIS規格で定められている冷却性能試験の確認により、熱処理油に対しての品質管理に役立ちます。
加熱した銀棒を試料中に投入し、銀棒の温度変化を時間の関数として、冷却曲線を求めます。
JIS K2249-1
密度計
振動法
温度:15℃,20℃
密度:0.6~1.1 g/cm³
g/cm³
潤滑油の基本物性として重要な特性の1つです。 石油製品の単位体積当たりの質量として表されます。特に、JIS規格で定められている密度の確認により、軽油に対しての品質管理に役立ちます。
ガラス管に試料を導入し、初期振動を与えると質量に比例した固有振動周期をもって振動します。試料の体積を一定にすれば、この周期は密度に比例することを利用し算出します。
JIS K 2252M
アルカリ性, 中性, 酸性(3段階評価)
石油製品の酸、塩基の有無を評価します。 特に、JIS規格で定められている反応試験の確認により、重油の品質管理に役立ちます。
試料に水を加えて加温・振とうし、抽出された水層に指示薬(メチルオレンジおよびフェノールフタレイン)を加えて酸性・中性・アルカリ性を判定します。
JIS K 2254M
自動蒸留試験器
常圧法
燃料油(灯油、軽油、A重油、航空タービン燃料油など)
温度:0~400(℃)
石油製品の燃焼性や品質を評価します。 留出量は蒸留中のある時点における、温度計の読みに対応する留出された試料の量(体積分率%)で表されます。特に、留出温度(10%、50%、90%)はセタン指数の算出や、JIS規格で定められている留出温度(90%)の確認により、軽油に対しての品質管理に役立ちます。
試料を蒸留し、初留点、留出温度、留出量、終点などを測定し、フラスコ内の残油量をはかり、減失量を算出します。
JIS K 2256
自動アニリン点試験器
U字管法
不透明な試料の場合、測定できない可能性があります。
50~160(℃)
石油製品のゴム膨潤性や溶剤との相溶性を評価します。 アニリンと試料との混合液(体積比1:1)が均一な溶液として存在する最低温度で表されます。特に、炭化水素のアニリン点は、パラフィン系>ナフテン系>芳香族系の順であり、アニリン点が低いほど、相溶性が高く、ゴムを膨潤させる作用が強くなります。
アニリンと試料を混合し、混合液が透明になるまで混ぜ、冷却する際に急に白濁したときの温度を測定します。
JIS K 2265-1M
自動引火点試験器(TAG)
タグ密閉法
不燃性ガスや水分を過剰に含む場合、測定できない可能性があります。
燃料油(灯油、航空タービン燃料油など)
室温~93(℃)
引火点が93 ℃以下の石油製品の安全性や品質を評価します。 特に、法令やJIS規格で定められている引火点の確認により、保管時の安全管理や品質管理に役立ちます。
試料を試料カップに入れ密閉し加熱します。一定の温度間隔ごとに試験炎を近づけて、試料蒸気が閃光を発して瞬間的に燃焼し、かつ、その炎が液面上を伝播する試料の最低温度を測定します。
JIS K 2265-3M
自動引火点試験器(PM)
ペンスキーマルテンス密閉法
石油製品(軽油、重油、潤滑油など)
40~(℃)
引火点が40 ℃を超える可燃性液体の品質や安全性を評価します。 特に、法令やJIS規格で定められている引火点の確認により、保管時の安全管理や品質管理に役立ちます。
試料を試料カップに入れ、密閉し、かき混ぜながら加熱します。一定の温度間隔でかき混ぜを止めて試験炎を試料カップにのぞかせ、試料蒸気が閃光を発して瞬間的に燃焼し、かつ、その炎が液面上を伝播する試料の最低温度を測定します。
JIS K 2265-4M
自動引火点試験器(COC)
クリーブランド開放法
80~(℃)
引火点が79 ℃を超える石油製品(原油及び燃料油を除く)の品質や安全性を評価します。 特に、法令やJIS規格で定められている引火点の確認により、保管時の安全管理や品質管理に役立ちます。
試料を試料カップに入れ、開放したまま加熱します。一定の温度間隔で試験炎を液面上に通過させ、試料蒸気が閃光を発して瞬間的に燃焼し、かつ、その炎が液面上を伝播する試料の最低温度を測定します。
引火点が79 ℃を超える石油製品(原油及び燃料油を除く)の品質や安全性を評価します。 特に、JIS規格で定められている引火点の確認により、品質管理に役立ちます。
試料を試料カップに入れ、開放したまま加熱します。一定の温度間隔で試験炎を液面上に通過させ、試料蒸気が閃光を発して瞬間的に燃焼し、かつ、5秒間以上継続的に燃焼する試料の最低温度を測定します。
JIS K 2269
自動曇り点試験器
-50.0~(℃)
石油製品の低温特性を示す指標の1つとなります。 試料をかき混ぜないで規定の方法で冷却したとき、パラフィンワックスの析出によって試験管底部の試料がかすみ状になるか曇り始める温度です。低温環境での使用において、流動性や性能に影響を与える可能性がある温度です。
試料を試験管に入れ、規定の方法により冷却します。試料温度が1℃下がるごとに自動で観察し、底部に曇りが現れた温度を測定します。
自動流動点試験器
石油製品の低温特性を示す指標の1つとなります。 試料を45℃に加熱した後、試料をかき混ぜないで規定の方法で冷却したとき、試料が流動する最低温度です。特に、JIS規格で定められている流動点の確認により、軽油や重油などの品質管理に役立ちます。
試料を試験管に入れ、45℃に加温し、規定の方法で冷却します。試料温度が2.5℃下がるごとに5秒間動かなくなったときの温度を測定し、この値に2.5℃を加え求めます。
JIS K 2270-2M
⑴自動蒸留試験器 ⑵ミクロ残留炭素分試験器
ミクロ法
⑴水分を過剰に含む場合、測定できない可能性があります。 ⑵従来型燃料以外の燃料をご使用の場合、事前にお問い合わせください。
石油製品(軽油、潤滑油など)
0.01~(mass%)
試料を蒸発及び熱分解させたときに生成するコークス状炭化残留物を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている残留炭素分の確認により、軽油のような残留炭素分の少ない試料に対しての品質管理に役立ちます。
試料を蒸留し、体積分率90%までの留出油を除いた残油を試験容器に入れます。コーキング炉にて窒素雰囲気下で500℃にて燃焼した後、残留炭素分を算出します。
20mL
ミクロ残留炭素分試験器
水分を過剰に含む場合、測定できない可能性があります。
石油製品(A重油、潤滑油など)
試料を蒸発及び熱分解させたときに生成するコークス状炭化残留物を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている残留炭素分の確認により、重油や熱処理油剤などの品質管理に役立ちます。
試料を試験容器に入れ、コーキング炉にて窒素雰囲気下で500℃にて燃焼した後、残留炭素分を算出します。
JIS K 2272M
50mL
石油製品(重油、潤滑油など)
0.001~(mass%)
試料を燃焼して生じた炭素質物質の残留物を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている灰分の確認により、重油の品質管理に役立ちます。
試料をるつぼに入れ、灰と炭素質物質になるまで燃焼させた後、電気炉に入れて 775℃で加熱します。炭素質物質が完全に灰になったら、デシケータ中で放冷して灰分を算出します。
70mL
0.005~(mass%)
試料を燃焼して生じた炭素質物質に硫酸を加え、加熱して恒量にした残留物を定量的に評価します。 試料に含まれる金属系添加剤や、摩耗によって混入した摩耗粉などの無機物の量を示す指標です。主に金属酸化物や硫酸塩として測定され、エンジン油ではこの値を使って、添加剤の量や汚れ具合の目安にします。
試料を蒸発皿にはかり採り、灰と炭素質物質になるまで燃焼させた後、硫酸を加えて電気炉に入れて775℃で加熱し、デシケータ中で放冷して硫酸灰分を算出します。
JIS K 2275-1
水分蒸留法試験器
蒸留法
0.05~(vol%)
石油製品に含まれる水分量を定量的に評価します。 石油製品中の水分は、特殊な場合(グリースや乳化油など)を除き不純物と考えられ、潤滑不良、油の酸化劣化を促進し、金属腐食の一因となります。
試料を蒸留フラスコに入れ、非水溶性の溶剤を加え、加熱しながら還流させます。留出した水を検水管に捕集して試料中の水分を求めます。
JIS K 2275-3M
自動水分計
カールフィッシャー式電量滴定法(直接滴定法)
⑴水分が分離している場合、均一化が難しいため、測定できない可能性があります。 ⑵主にエンジンオイルに含有される硫化水素及びチオールを含む石油製品の場合、測定を阻害する可能性があります。 ⑶報告単位vol%をご希望の場合、単位変換に密度(15℃)[30 mL]が必要になります。
潤滑油(水グリコール系難燃性油圧作動油など)
石油製品に含まれる水分量を定量的に評価します。 水グリコール系難燃性油圧作動油は難燃性を確保するため、水分が数十%含有されています。水分が蒸発し低下することで、難燃性の低下や粘性の増加が生じます。逆に、水分過多の場合、潤滑性能の低下につながります。
試料を電解セルに注入し、カールフィッシャー反応にて、よう素と水を1:1で反応させることにより、滴定に要した電気量から試料中の水分を求めます。
⑴自動水分計 ⑵水分気化装置
カールフィッシャー式電量滴定法(水分気化法)
⑴水分が分離している場合、均一化が難しいため、測定できない可能性があります。 ⑵報告単位vol%をご希望の場合、単位変換に密度(15℃)[30 mL]が必要になります。
石油製品(灯油、軽油、A重油、潤滑油など)
0~(massppm) 0.01~(mass%)
massppm mass%
石油製品(固体物質や妨害物質を含むような試料)に含まれる水分量を定量的に評価します。 石油製品中の水分は、特殊な場合(グリースや乳化油など)を除き不純物と考えられ、潤滑不良、油の酸化劣化を促進し、金属腐食の一因となります。
試料を水分気化装置にて、加熱しながら水を含まない窒素ガスで水分を気化させ、電解セルに導びきます。カールフィッシャー反応にて、よう素と水を1:1で反応させることにより、滴定に要した電気量から試料中の水分を求めます。
JIS K 2279M
総発熱量推定方法
密度 温度:15℃
⑴密度(15℃)[30 mL]、硫黄分(ICP)[10 mL]または、硫黄分(微量)[30 mL]、水分(気化KF法)[10 mL]、灰分[50 mL]の測定値が必要となります。 ⑵水分を過剰に含む場合、算出できない場合があります。
⑴燃料油(灯油、軽油、A重油、B重油) ⑵C重油
MJ/kg
石油製品の燃焼ガス中の水蒸気がもつ凝縮潜熱及び顕熱を包含した発熱量を示す指標となります。 高位発熱量ともいい、石油製品に含まれる水素が酸素と反応して燃えると、水蒸気ができます。水蒸気が冷やされて水になるまでの熱も含めた熱量です。石油製品が燃焼することで得られる最大の熱エネルギーを示す値で、燃焼効率などの評価に用いられます。
試料の密度[30 mL]、硫黄分(ICP)[10 mL]または硫黄分(微量)[30 mL]、水分(気化KF法)[10 mL]及び灰分[50 mL]の測定値から推定します。
真発熱量推定方法
⑴密度(15℃)[30 mL]、硫黄分(ICP)[10 mL]または硫黄分(微量)[30 mL]、水分(気化KF法)[10 mL]、灰分[50 mL]もしくは密度(15℃)[30 mL]、硫黄分(微量)[30 mL]、アニリン点[30 mL]の測定値が必要となります。 ⑵水分を過剰に含む場合、算出できない場合があります。
⑴灯油 ⑵燃料油(軽油、A重油、B重油) ⑶C重油
石油製品の総発熱量から燃焼ガス中の水蒸気がもつ凝縮潜熱及び顕熱を除外した発熱量を示す指標となります。 低位発熱量ともいい、石油製品に含まれる水素が酸素と反応して燃えると、水蒸気ができます。水蒸気がそのまま気体として排出されると仮定して計算される熱量です。実際の燃焼装置で得られる熱エネルギーに近い値で、燃焼効率や装置の設計評価など、実用的な熱量の指標として用いられます。
試料の密度[30 mL]、硫黄分(ICP)[10 mL]または硫黄分(微量)[30 mL]、水分(気化KF法)[10 mL]及び灰分[50 mL]の測定値から推定します。 ※灯油の場合、密度[30 mL]、硫黄分(微量)[30 mL]及びアニリン点[30 mL]の測定値から推定します。
JIS K 2280-5M
⑴密度(15℃)[30 mL]、蒸留性状[250 mL]の測定値が必要となります。 ⑵従来型燃料以外の燃料をご使用の場合、事前にお問い合わせください。
ディーゼル燃料油
燃料油の自己着火性を示す指標となります。 自己着火性が低いと、シリンダ内の圧力が上昇し、異常燃焼(ディーゼルノック)を引き起こし、ピストン破損等の重大なトラブルにつながる可能性があります。試験用エンジンが使えない場合や、試料が少ないときは、ディーゼル燃料油のセタン価を直接測定できないため、代替として用いられます。
試料の密度(15℃)[30 mL]と蒸留性状[250 mL]における留出温度(体積分率10 %、50 %および90 %)の測定値から算出します。
JIS K 2283
⑴試験装置:動粘度測定用恒温槽 ⑵ガラス製毛管式粘度計:キャノンーフェンスケ粘度計、キャノンーフェンスケ不透明液用粘度計
40℃、100℃ ※水グリコール(水溶性)は、40℃のみの対応となります。
⑴水分、ガスを過剰に含む場合、測定できない可能性があります。 ⑵非ニュートン液体や水分を過剰に含む場合、測定できない可能性があります。
ニュートン液体状の石油製品
40℃:~20000(mm²/s) 100℃:~20000(mm²/s)
mm²/s(=cSt)
潤滑油の基本物性として重要な特性の1つです。 潤滑油は、機械の摩擦や摩耗を減らし、部品の損傷を防ぐとともに、熱を効率よく逃がす冷却作用も担っています。これらの働きは、機械の寿命や性能、信頼性に直結するため、潤滑油の性能評価において極めて重要な項目となります。
一定容量の試料がガラス製毛管式粘度計を自然流下するのに要した流出時間を測定し、その流出時間と粘度計定数の積で算出します。
⑴試験装置:自動粘度計 ⑵ガラス製毛管式粘度計:アトランティック粘度計
動粘度(40℃):H/T/R・C/G/E1/E2 動粘度(100℃):E3 動粘度(30℃):軽油 特1号/軽油 1号~特3号 動粘度(50℃):重油1種2種
30℃、40℃、50℃、100℃、100℉(≒37.78℃)、210℉(≒98.89℃) ※その他試験条件は事前にお問い合わせください。
40℃、100℉:~800(mm²/s) 30℃、50℃:~400(mm²/s) 100℃、210℉:~80(mm²/s)
⑴動粘度(40℃)[50 mL]、動粘度(100℃)[50 mL]の測定値が必要となります。 ⑵水分、ガスを過剰に含む場合、算出できない可能性があります。 ⑶非ニュートン液体や水分を過剰に含む場合、算出できない可能性があります。
潤滑油の動粘度が温度によって変化するときの、変化の度合を示す指標となります。 粘度指数が大きくなると、温度による動粘度の変化が小さくなります。エンジンオイルの添加剤には温度変化に対応するため、粘度指数向上剤が使用されます。この粘度指数向上剤は機械的せん断により、低分子量化すると増粘効果が減少するため、潤滑性能が低下します。
試料の動粘度(40℃)[50 mL]と動粘度(100℃)[50 mL]の測定値から算出します。
JIS K 2288
自動目詰まり点試験器
常温で固体を含み、試験開始温度で目詰りを起こす試料の場合、測定できません。
石油製品(潤滑油、軽油など)
-35~(℃)
軽油などの低温特性(目詰まり性)を示す指標となります。 試料を冷却しながら目開き45μmの金網を通してろ過したとき、試料20mLのろ過時間が60秒を超えたときの温度又は試料が金網付きろ過器を通らなくなったときの温度です。特に、JIS規格で定められている目詰まり点の確認により、軽油の品質管理に役立ちます。
試料を試験管に入れ、冷却し1℃下がるごとに、目開き45μmの金網付きろ過器を通して試料を吸い上げ、試料20mLが金網付きろ過器を通過するのに要する時間が60秒を超えたときの温度又は試料がろ過器を通らなくなったときの温度を測定します。
JIS K 2501M
石油製品(潤滑油など)
0~(mgKOH/g)
石油製品に含まれる強酸性成分の量を示す指標となります。 試料1g中に含まれる強酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム (mg) 数で表されます。特に、ディーゼルエンジン油では、燃料や排気から混入する硫酸成分の管理に使われます。
試料をトルエン-2-プロパノール及び水を含む滴定溶剤に溶かし、ガラス電極と比較電極を用いて水酸化カリウム-2-プロパノール溶液で電位差滴定し、非水酸性緩衝液で得られるpHを終点とし算出します。
30mL/10g
試料の初期pHが非水塩基性緩衝液より高い場合、参考値(<0.01 mgKOH/g)として報告します。
0.01~(mgKOH/g)
石油製品に含まれる酸性成分の量を示す指標となります。 試料1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム (mg) 数で表されます。潤滑油に含まれる酸性の添加剤や、使用中にできる有機酸などの量を示し、通常は油が劣化すると酸価は上がりますが、一部の潤滑油では添加剤の減少により一時的に下がったり、あまり変化しないこともあるため注意が必要です。
試料をトルエン-2-プロパノール及び水を含む滴定溶剤に溶かし、ガラス電極と比較電極を用いて水酸化カリウム-2-プロパノール溶液で電位差滴定し、非水塩基性緩衝液で得られるpHを終点とし算出します。
試料の初期pHが非水酸性緩衝液より低い場合、参考値(<0.01 mgKOH/g)として報告します。
石油製品に含まれる塩基性成分の量を示す指標となります。 試料1g中に含まれる塩基性成分を中和するのに要する塩酸と当量の水酸化カリウムのミリグラム (mg) 数で表されます。特に、陸上用ディーゼルエンジン油などに添加される清浄分散剤の量の目安として評価や管理面に用いられています。
試料をトルエン-2-プロパノール及び水を含む滴定溶剤に溶かし、ガラス電極と比較電極を用いて、塩酸-2-プロパノール溶液で電位差滴定し、非水酸性緩衝液で得られるpHを終点とし算出します。
電位差滴定法(逆滴定A法)
石油製品に含まれる塩基性成分の量を示す指標となります。 試料1g中に含まれる塩基性成分を中和するのに要する過塩素酸と当量の水酸化カリウムのミリグラム (mg) 数で表されます。特に、舶用ディーゼルエンジン油などに添加される清浄分散剤の量の目安として評価や管理面に用いられています。
試料を酢酸-滴定溶剤に溶かし、ガラス電極と比較電極を用いて、過塩素酸-酢酸溶液を規定量入れた後、酢酸ナトリウム酢酸溶液にて電位差滴定し、滴定曲線で得られた変曲点を終点とし算出します。
JIS K 2503
指示薬滴定法
濃色又はけん化の際、暗色になる試料に対しては、滴定の終点が判別しにくいので、測定できない場合があります。
航空潤滑油
航空潤滑油に配合されたエステル類(油脂)の量を示す指標となります。 試料1gをけん化するのに必要とする水酸化カリウムのミリグラム (mg)数で表されます。
試料に2−ブタノン及び水酸化カリウム-エタノール溶液を加え、加熱、還流してけん化します。フェノールフタレイン指示薬を加え、塩酸にて指示薬滴定し、溶液の色が消え、更に指示薬を加えても復色しない点を終点とし算出します。
相対遠心力:600~700G
0.00~
航空潤滑油の夾雑物の量を示す指標となります。 試料10mLと沈殿用ナフサ90mLとの混合物を規定条件で遠心分離した際に生じる沈殿物のミリリットル数を無名数で表します。
試料10mLと沈殿用ナフサ90mLを目盛試験管に入れ、600〜700Gで遠心分離し、沈殿物の量を算出します。
JIS K 2513M
ボンベ法:航空タービン燃料油 試験管法:それ以外の石油製品
試験温度50℃,100℃,120℃,150℃ 試験時間1Hr,2Hr,3Hr ※その他の試験条件は事前にお問い合わせください。
石油製品(潤滑油、灯油、航空タービン燃料油など)
1a~4c(11段階評価)
石油製品の銅(JIS H 3100のC1100P,C1201P又はC1220P)に対する腐食性を評価します。 特に、JIS規格で定められている銅板腐食の確認により、航空タービン燃料油の品質管理に役立ちます。
銅板を試料に浸し、規定条件(時間・温度)に保ち、洗浄して銅板腐食標準と比較し、変色程度を判定します。
JIS K 2514-3M
RPVOT試験器(回転圧力容器式酸化安定度試験器)
回転圧力容器式酸化安定度試験法
試験温度150℃
潤滑油(タービン油、油圧作動油、空気圧縮機油など)
試験時間:~6000(min)
min
試料の酸化安定性を迅速的に評価します。 試料及び酸素を封入した圧力容器を回転させながら加熱し、変曲点が現れるまでに要する時間もしくは規定の圧力まで降下するのに要する時間が劣化の程度の指標となります。特に、タービン油などに添加されている酸化防止剤の残存の目安となります。
試料、蒸留水及び銅触媒を入れた試験容器を圧力容器に入れ、酸素を圧入し、150℃の恒温槽で連続的に回転させます。酸化が進むにつれ、圧力容器内の圧力が低下するので、変曲点が現れるまでに要する時間もしくは規定の圧力まで降下するのに要する時間を求めます。
JIS K 2518M
800mL
泡立ち試験器
試験温度 シーケンスⅠ:24℃ シーケンスⅡ:93.5℃ シーケンスⅢ:93.5℃後の24℃ ※シーケンス単体のご依頼の場合は事前にお問い合わせください。
mL
潤滑油に添加されている消泡剤の性能などを示す指標となります。 泡立ちは潤滑不良、キャビテーション、オーバーフローによる潤滑剤の損失などを引き起こし、機械のトラブルに繋がる可能性があります。
試料を試験管に採取し、試験温度に保ちながら、5分間空気を吹き込み終了直後の泡まつの体積(泡立ち度)および空気吹き込み終了10分後の泡まつの体積(泡安定度)を測定します。
JIS K 2520
抗乳化性試験器
試験温度:54℃(動粘度40℃:~90.00mm²/s) 試験温度:82℃(動粘度40℃:90.01mm²/s~)
mL,min
潤滑油が水と混ざった状態から分離する抗乳化性を評価します。 指定された温度において、潤滑油を水で乳化したときの水分離性を油層、水層及び乳化層の体積と経過時間で表します。
試料と蒸留水を試験管に採取し、試験温度に保ちながら、5分間かき混ぜ、油層と水層に分離した体積及び経過時間を測定します。
JIS K 2541-2
微量硫黄分析装置
微量電量滴定式酸化法
希釈溶媒のトルエンに溶解しない試料の場合、事前にお問い合わせください。
燃料油(灯油、軽油など)
1~(massppm)
石油製品に含まれる硫黄分を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている硫黄分の確認により、軽油の品質管理に役立ちます。
試料を加熱した燃焼管に導入し、酸素と不活性ガス中で生成した二酸化硫黄を三よう化物イオンと反応させることにより、消費した三よう化物イオンの電気量から硫黄分を求めます。
JIS K 2541-5M
石油製品に含まれる硫黄分を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている硫黄分の確認により、重油の品質管理に役立ちます。
試料を一定量の灯油で希釈した試料をアルゴンプラズマ内に導入すると原子やイオンが励起され、元素固有の光を発生します。分光した光の強度から定量します。
JIS K 2580
分光式石油製品色試験器
刺激値換算法
⑴濁りがある試料の場合、判定できない可能性があります。 ⑵染料を添加した石油製品には適用できません。
L0.5~D8.0
石油製品の色の変化を示す指標となります。 目視による主観的判断を排除し、分光測定によって得られた三刺激値を用いることで、国際的に整合した方法で色を評価します。潤滑油の色は基油や添加剤の種類によって異なりますが、定期的に測定・管理することで酸化劣化の進行を把握する有効な目安となります。
試料の透過光の三刺激値(X, Y, Z)を取得し、そこから規定された換算法でASTM色(L0.5~D8.0)へ換算します。
JIS K 2609
全窒素測定装置
化学発光法
石油製品(潤滑油、重油など)
石油製品に含まれる窒素分を定量的に評価します。 石油製品中には品質を低下させる窒素化合物が含有しています。特に、エンジンオイルは排気ガスに含まれるNOXがブローバイガスとともに混入し、劣化生成物である窒素化合物を生成することがあります。
試料を加熱した燃焼管に導入し、酸素雰囲気中で生成した一酸化窒素をオゾンと反応させることにより、励起状態の二酸化炭素に変え、基底状態に戻るときに出す発光量から窒素分を求めます。
JPI-5S-23
⑴従来型燃料以外の燃料をご使用の場合、事前にお問い合わせください。 ⑵検量線作成用のエンジンオイル新油[100 mL]および燃料[50 mL]のご用意が困難な場合は、弊社所有のエンジンオイル新油および燃料を使用して試験いたします。
1.0~5.0(mass%) ※その他の燃料希釈率は規格範囲外のため参考値となります。
エンジンオイルに混入した軽油希釈分を定量的に評価します。 内標準物質(n-デカン)を除いたn-ノナデカンに相当する保持時間までに溶出する成分の合計として表します。特に、エンジンオイルに軽油が混入すると、潤滑性能の低下や軽油に含まれる硫黄分の影響でエンジン内部の腐食や損傷の可能性があります。
内標準物質(n-デカン)を添加して調製した試料を測定し、試料中の軽油分と内標準物質との面積比を求め、軽油希釈分を求めます。
JPI-5S-23M
エンジンオイルに混入したA重油希釈分を定量的に評価します。 内標準物質(n-デカン)を除いた潤滑油成分以前に相当する保持時間までに溶出する成分の合計として表します。特に、エンジンオイルに軽油が混入すると、潤滑性能の低下やA重油に含まれる硫黄分の影響でエンジン内部の腐食や損傷の可能性があります。
内標準物質(n-デカン)を添加して調製した試料を測定し、試料中のA重油分と内標準物質との面積比を求め、A重油希釈分を求めます。
JPI-5S-24
1.0~6.0(mass%) ※その他の燃料希釈率は規格範囲外のため参考値となります。
エンジンオイルに混入したガソリン希釈分を定量的に評価します。 内標準物質(n-テトラデカン)以前に溶出する成分(n-テトラデカンは含まない)の合計として表します。特に、エンジンオイルにガソリンが混入すると、潤滑性能の低下などが考えられます。
内標準物質(n-テトラデカン)を添加して調製した試料を測定し、試料中のガソリン分と内標準物質との面積比からガソリン希釈率を求めます。
JPI-5S-50
⑴HFRR(High Frequency Reciprocating Rig) 試験機 ⑵顕微鏡
試験温度:60 ℃ 試験時間:75 min 周波数:50 Hz ストローク:1000 μm 荷重:200 gf
燃料油(軽油など)
μm
燃料油の潤滑性を示す指標となります。 燃料油を浸漬した試験円板と試験鋼球を接触させることで、摩耗痕径をマイクロメートル単位で測定して求めた軽油の特性。特に、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプや燃料噴射ノズルなどの摺動部は、軽油で自己潤滑しており、摩耗を防止するために一定の潤滑性を保持している必要があります。
試料で完全に浸漬した状態で、試験円板と鋼球を接触させ、往復運動させることで鋼球に発生した摩耗痕径を測定します。
JPI-5S-64
全量塩素測定装置
微量電量滴定法
石油製品(潤滑油、燃料油など)
金属系添加剤含む試料:10~(massppm) 金属系添加剤含まない試料:3~(massppm)
石油製品に含まれる塩素分を定量的に評価します。 特に、JIS規格で定められている塩素分の確認により、再生重油の品質管理に役立ちます。
試料を加熱した燃焼管に導入し、酸素と不活性ガス中で生成した塩化水素を電解液に吸収させることにより、消費した電気量から塩素分を求めます。
SAE AS4059M
⑴汚染度(計数法・ISO)[200 mL]の測定値が必要となります。 ⑵目視で確認できる大きな粒子が含まれる場合、攪拌せずに上澄みを測定となります。 ⑶水分を含みエマルジョン化している場合、測定できません。
粒径:6~14、14~21、21~38、38~70、>70 (μm(c))
個/100mL
石油製品に含まれる粒子数を定量的に評価することで、油の汚染状態を把握することを目的とします。 特定の粒子サイズ範囲の最大カウント数から汚染コード内の最高の汚染レベルの番号で表されます。特に、SAE航空宇宙規格(AS)で、NAS 1638「Cleanliness Classification Standard for Aviation Hydraulic Fluids」の代替としてAS4059「Aerospace Fluid Power – Contamination Classification for Hydraulic Fluids」が使用されることがあります。
汚染度(計数法・ISO)[200 mL]の粒子数から換算し、差分粒子数における汚染レベルから、汚染コード内の最高の汚染レベルのSAE等級にて評価します。
汚染度(計数法・ISO)[200 mL]の粒子数から換算し、累積粒子数における汚染レベルから、汚染コード内の最高の汚染レベルのSAE等級にて評価します。
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