セット分析

定期的な検査に最適なオイル分析です

機械の潤滑故障は、『摩耗』『オイルの劣化』『オイルの汚染』が個別に、あるいは組み合わせで起こることが多くあります。ジャパン・アナリストの 「セット分析」は、これらを評価できるように機械種類別に分析項目がセットされています。

セット分析項目

セット分析項目

セット分析項目の解説

セット分析項目の解説

分析報告書例

分析項目[金属元素分析(S法)/動粘度/酸価/水分(KF法)/汚染度(計数法)]
射出成型機に適した[セット分析]項目で実施した例をご紹介します。

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履歴

  • 分析No.:ジャパン・アナリストの管理No.で、サンプル1ヶ毎につけられます。
  • 採取日:お客様がサンプルを採取した年月日です。
  • オイル使用:前回のオイル交換から起算した時間で、機械の摩耗速度やオイルの劣化・汚染速・度の評価に有効です。
  • 機械使用:前回のオーバーホールから起算した時間で、機械の初期摩耗の評価に有効です。

オイル性状(汚染)

  • 汚染度(計数法)ISO(コード):ISO 4406による汚染粒子数。

傾向管理グラフ

  • 各オイル分析項目毎に分析結果をグラフ表示する。最大5項目の選択が可能。

機械情報

  • サンプル名:サンプルが採取された機械(あるいは機械の部分)が判るように、お客様が決めたサンプル固有の名称や記号です。
  • 機械名:オイル分析対象の機械の通称です。
  • 機械型式:機械製造メーカーの型式です。
  • オイル名:オイル名と品番からオイルの粘度がわかり、指定粘度のオイルが使われているかの確認や、オイルの劣化状態の診断に必要です。

オイル性状(劣化)

  • 酸価:オイルの劣化に伴い増加します。
  • 動粘度:オイルの劣化をみるもので、劣化すると増加するのが一般的です。
  • 水分(KF法):水分が多いと、オイルの劣化、スラッジの発生の原因となります。

金属元素

  1. 摩耗[鉄(Fe)~錫(Sn)]:油中の金属元素別重量の推移から、機械の摩耗状態を診断します。
  2. 砂・グリース[けい素(Si)]:けい素の増加は、砂やグリースなどの混入の可能性を示します。
  3. 冷却水添加剤[ほう素(B)・ナトリウム(Na)]:ほう素やナトリウムは冷却水や不凍液の成分です。
  4. 潤滑油添加剤[燐(P)~モリブデン(Mo)]:これらの元素の量は各種オイル固有のもので、前回分析値と比較し量が大きく変わった場合は、粘度や酸加の値も検討して、異種オイルの混入と判定します。

所見

所見:オイルの性状、汚染度、金属元素分析の結果から総合的に機械の状態、オイルの状態を診断した結果です。